連載終了も「2秒で切り返す」　ラスト閃光のように輝いたサッカー漫画『LIGHT WING』

因縁のライバルは「世界中のプレイヤーの心を折るためだけにサッカーをする」という最強設定。
チームメイトからも「あの人」と呼ばれるヤバい存在。
そんなライバルに一度心を折られた吏人が覚醒！能力名「LIGHT WING」を発動させ、地球を包み込む。

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　今回取り上げるのは、ジャンプ打ち切りシリーズに伝説を残した『LIGHT WING』。作者は荒木飛呂彦のアシスタント経験がある神海英雄だ。

　一般的な「名作」とは少し異なるが、クライマックスには一時"漫画の神さま"が降臨していたように思う。「一瞬...！！だけど...閃光のように」（私撰ジャンプ名言集）まぶしく燃えた傑作として、強くプッシュしたい。

　あらすじはこうだ。主人公の天谷吏人（あまがいりひと）は、最高のサッカープレイヤーを目指す高校生。「2秒で切り返す」が口癖で、すさまじいポジティブ思考の持ち主。中学時代は日本最強Jr.ユースのエースだったが、ある理由からユースに昇格できず、強豪私立校で日本一を目指そうとする。ところが、うっかり弱小の市立高校（同名だった）に入ってしまい、そこから切り返しをはかる。

　開始設定からして少々強引だが、本作はここからフルスロットルで進んでいく。なぜなら...

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