「お客様は神様だろうが！」「神は死んだ」予想の遥か上を行く言動の数々『ニーチェ先生～コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた～』

　主人公の松駒がコンビニに出勤すると、そこにはお客様に怒鳴られる新人店員（後のニーチェ先生）の姿。

松駒『お客様は神様だろうが！』

ニーチェ先生『...神は死んだ』

　ニーチェ先生爆誕の瞬間である。

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本書『ニーチェ先生～コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた～』を紹介中！！


　一昔前に人気ブログからの書籍化が流行ったように、現在は『ニンジャスレイヤー』などに代表されるように、Twitterの人気投稿から書籍化、漫画化されるケースが相次いでいる。本作もそんな作品の一つであり、Twitter投稿されたコンビニバイトに関するエピソードを原作とし、漫画化されたものだ。

　様々な欲が減退し、ついにはゆとり世代を通り越してさとり世代とまで呼ばれるようになった昨今の若者たち。そんなさとり世代の一人がコンビニに深夜バイトとしてやってくるところから物語は始まる。

　本作の魅力はなんといってもニーチェ先生の予想の遥か上空を行く奇天烈な言動だ。お客様の言質を取るためにペン型のボイスレコーダーを持ち歩き、ゴミ掃除を命じれば邪魔なお客様まで掃除しようとする。『わからないことがあったら何でも聞いてね』と声をかけてあげれば『松駒さんはなぜ生きてるんですか？』と哲学的な問いを発し、『一番腹が立つお客様は？』と問えば...

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