生命の神秘に迫る壮大なファンタジー――世界はまだまだ分からないことだらけで面白い。
ブロマガ発見!僕の私の電子書籍にて
本書『海獣の子供』を紹介中!!
『海獣の子供』を端的に説明するとこうなるだろう。生命の神秘に迫る壮大なファンタジー。
奇才・五十嵐大介の初長編は、「月刊IKKI」で2006年~2011年にかけて連載された。単行本は全5巻。この刊行ペースは、『HUNTERXHUNTER』や『ベルセルク』より遅く(!)、『BASTARD!!』より早い。ちなみに、「月刊IKKI」とは小学館のガロとも呼ばれるコアな雑誌で、惜しいことに今月末をもって休刊する。率直に言うと、本作はかなり特殊な漫画だ。筆者は名作だと考えているが、読む人を選ぶ可能性はある。
あらすじはこうだ。主人公の少女・琉花は、夏休みのある日、不思議な少年・海と、その双子の兄・空に出会う。彼らは海の生物と交感できる能力を持ち、研究者たちからは「海の子供」と呼ばれていた。なんと幼少期はジュゴンに育てられていたといい、身体構造も普通とは異なっている。科学者のジムと、天才青年のアングラードは、この兄弟が生命の謎に繋がる鍵だとして、それぞれ別のアプローチで調査を進めていた。やがて、ある出来事が...
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