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みずからを削って描き続けたギャグ漫画家のたどり着いた先とは?『×(ペケ)』

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 ギャグ漫画作家の末路はこんなにも脆く儚いものなのだろうか?笑いを取るという事はこんなにも作家自らの心と体を蝕むものなのだろうか?この人にもかの有名なギャグ作家の如く『白いワニ』が舞い降りたのだろうか?最終巻7巻を読むたびにそう震撼させられる...

ブロマガ発見!僕の私の電子書籍にて
本書『×(ペケ)』を紹介中!!
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 今日紹介する新井理恵作『× ―ペケ―』は別冊少女コミックに1990年12月号より連載、少女漫画としてはあまり成功の例を見ない4コマギャグ漫画だが8年余り連載され単行本は全7巻の人気作だった。
 この作品の特徴の一つとして4コマ漫画本体の上にあるタイトルの横に小フォントで作者のコメントが書かれているのだが、作品に対する補足説明だけではなく編集に対するぼやきや愚痴、読者への嘲りや揶揄であったり、自らの自戒の念が書かれている事もある。(編集が良く許したなと思う様なきわどい文面も中にはあるのだ。)

 さて『× ―ペケ―』は栃木県立宇都宮南高等学校を主な舞台とするが、この高校実在する。(どうやら作者の出身校らしい。)当然のことながら登場人物は実在しないが全てのキャラが強烈な個性を放っている。一見ウサギにしか見えない因幡くん、超妄想少女・岡本夢路、卓球部のアンデルセン、見た目ギャップの山本くんとその一家、劇ヤバエロ保険医、自称幸せの使者ルイルイ、ないないの神様...等々が常にギリギリの、時には流血の命を張ったギャグを繰り放ち、それは回を追うごとにエスカレートし...

▼記事の続きはこちら!
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