ニコニコ静画には「少年コミック」「青年コミック」といったカテゴリがある。これらの境界線は結構あいまいだったりするが、今回紹介する『龍-RON-』の場合、1ミリたりとも迷うことなく後者にカテゴライズできる。「なるほど、青年コミックとはこういうモノを指す言葉なのか」と感心するレベルだ。
『龍-RON-(ロン)』1~3巻無料で配信中!
◆【1~3巻無料】龍-RON-
作者は村上ともか。近年は、大沢たかお主演でドラマ化した『JIN-仁-』で大きな注目を集めたが、その確固たる人気は、1991年に開始した『龍-RON-』で確立されていた。時系列を整理すると、龍の連載期間は1991~2006年で、仁は2000年~2010年。ビッグタイトル(+α)を同時並行するという離れ業をやってのけた漫画家である。
村上作品のポイントは、緻密な時代考証、予想し難いストーリー展開、圧倒的なエンターテイメント感などいくつが挙げられるが、それらが覚醒したのが本作だった。
以下、あらすじ。昭和のはじめ、財閥に生まれた主人公・押小路龍は、会社経営には興味を持てず、国内屈指の武道家育成校(武専)に入学する。厳しい上下関係、容赦無い稽古など、過酷と呼べる環境だったが、持ち前の屈託ない性格もあり、着実に成長していく。
ところが、ヒロインと出会い、恋に落ちると紆余曲折をへて退学&実業家に転身。さらに、驚くべき出生の秘密(世界の覇権に関わる)が明らかになり、激動する時代(昭和4年:世界恐慌、昭和12年:日中戦争)の中心人物として生きることになる。
単行本は全42巻。驚くべきことにどの部分をとっても内容は高密度で、読破にかなりの気力・体力を要する。冗談抜きに、「青年コミック」という概念を心に染み込ませてくれるオーラがあり、もし小中学生向けに課題図書とするような人物がいたら、それは鬼だと思う。だからこそ、完走すると心地よい充足感、そして「凄いものに出会った」という感動を得られる。5巻辺りまでは実質プロローグで、龍が日中のハーフだったことが明かされた前後からどんどん複雑・重厚になる。
作中には、漫画のオリジナルキャラ(逸材多め)以外にも、北一輝、石原莞爾、甘粕正彦、毛沢東、スターリンら実在の人物たちが多数登場する。史実に一定の準拠をしつつ、こうした強キャラの活躍を描き、それでいて主人公&ヒロインが全く色褪せない。
特に主人公は1つの理想像みたいな存在で、純粋さがちょっと眩しいが、とにかくかっこいい。中盤以降のステップアップにはワクワクせずにはいられない。メインヒロインも、史実要素を入れながら女優として活躍していく。物語は「NHK大河ドラマ」に匹敵するスケールで進行し、きちんと風呂敷もたたまれる。腰を据えてじっくり読んでもらいたい。
>>書籍公式ブロマガ「僕の私の電子書籍」より転載
無料タイトル続々!冬☆電書キャンペーン開催中!
>>>冬☆電書 特設ページ!(少女コミック)
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村上作品のポイントは、緻密な時代考証、予想し難いストーリー展開、圧倒的なエンターテイメント感などいくつが挙げられるが、それらが覚醒したのが本作だった。
以下、あらすじ。昭和のはじめ、財閥に生まれた主人公・押小路龍は、会社経営には興味を持てず、国内屈指の武道家育成校(武専)に入学する。厳しい上下関係、容赦無い稽古など、過酷と呼べる環境だったが、持ち前の屈託ない性格もあり、着実に成長していく。
ところが、ヒロインと出会い、恋に落ちると紆余曲折をへて退学&実業家に転身。さらに、驚くべき出生の秘密(世界の覇権に関わる)が明らかになり、激動する時代(昭和4年:世界恐慌、昭和12年:日中戦争)の中心人物として生きることになる。
単行本は全42巻。驚くべきことにどの部分をとっても内容は高密度で、読破にかなりの気力・体力を要する。冗談抜きに、「青年コミック」という概念を心に染み込ませてくれるオーラがあり、もし小中学生向けに課題図書とするような人物がいたら、それは鬼だと思う。だからこそ、完走すると心地よい充足感、そして「凄いものに出会った」という感動を得られる。5巻辺りまでは実質プロローグで、龍が日中のハーフだったことが明かされた前後からどんどん複雑・重厚になる。
作中には、漫画のオリジナルキャラ(逸材多め)以外にも、北一輝、石原莞爾、甘粕正彦、毛沢東、スターリンら実在の人物たちが多数登場する。史実に一定の準拠をしつつ、こうした強キャラの活躍を描き、それでいて主人公&ヒロインが全く色褪せない。
特に主人公は1つの理想像みたいな存在で、純粋さがちょっと眩しいが、とにかくかっこいい。中盤以降のステップアップにはワクワクせずにはいられない。メインヒロインも、史実要素を入れながら女優として活躍していく。物語は「NHK大河ドラマ」に匹敵するスケールで進行し、きちんと風呂敷もたたまれる。腰を据えてじっくり読んでもらいたい。
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