古代遺産「オーパーツ」をめぐる冒険ロマン、悪魔の力を宿す少年の壮大なアクション活劇、岸本聖史の描く『666～サタン～』

　幼いころに両親を亡くし、心の底から友達を求めながらも「呪いの子」として人々から迫害され、孤独のまま生きてきた少年ジオ。人との絆を求めながらも拒絶され続けたジオが抱いた夢は、何事もかなえる力をもつこと、すなわち「世界征服」だった。

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　やがて伝説の「オーパーツ」を探すトレジャーハンターの少女ルビィと出会い、ともに冒険を続けるようになったが、旅は自らの秘密に気づくきっかけになった。それは、自らの身体の奥に伝説の悪魔「666（サタン）」が宿っており、激しい怒りにとらわれた時に現れ、恐ろしい破壊の力を振るうことだった......。

　二人が旅する世界「アスカルド」にはあちこちに古代の遺跡が点在し、そこから発掘される古代文明の遺産「オーパーツ」は強力な能力「エフェクト」を秘めている。エフェクトはこの世界の人類社会では得ることができない力であり、軍事国家「ステア政府」などあらゆる勢力がオーパーツを求めて争っている。

　そして、オーパーツを操ることができるのは「O.P.T.（オプト）」と呼ばれる人々。体内から生命エネルギー「スピリッツ」を噴き出し、オーパーツのエフェクトを導き出す能力を持っている。主人公であるジオもまたO.P.T.であり...

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